2週間の休暇
訓練を終え今日本で夏休み中のfour.engine.driverでございます。
戻ってすぐ嫁孝行の旅で宮古島に行ってきました。
成田からパイロットの聖地下地島へ。まさか成田から行ける日が来るとは思ってもいませんでした。本当は自分の手で飛ばして見たかったのですが…
そんな下地島空港、3月31日に開港したばかりで中々他の空港では見ない作りになっておりリゾート感満彩のターミナルでした🏖
PICは入社同期でした☺️機長昇格の訓練便で知ってる副操縦士がスクスク成長しているのを見て安心しました。
今回は伊良部島に宿泊。2010年に一度訪ねましたがその時はまだ伊良部大橋が開通しておらずカーフェリーでしか行けませんでしたが、橋の開通後は伊良部島も賑わいを見せているようでリゾート開発が進んでいる感じです。
宮古島では美味しい食事やおやつなど満腹になるまで食べてきました。これまた美味しいジェラートを手作り販売しているお店があって2回行ってしまったのです。
そして宮古名物といえばマンゴー。都内で買うと高いですがそこはさすが地元。傷物や訳ありなどは市場や直営店でたくさん売っており、自分は直営店で3個1000円で二袋買ってきました。ほとんどはホテルで完食!
このでっかい🥭をさいの目カットではなく丸かじりで食しました。訳あり品ですが味は一級品!
本物のクマノミ初めてみました!写真はダイバーさんが取りましたが、シュノーケリングでもはっきり見えるところにいます。
たまにはアウトドアアクティビティーもいいですね。天気にも恵まれ楽しい日々を過ごしました。
帰り便もPICは入社セミ同期でまたもや訓練便でした〜
働き方改革
今路線訓練中ですが、教官が足りず今月は3回しか訓練フライトが入っていないfour.engine.driverでございます。
先月末から路線訓練が始まりました。やはり実機はいいですね。臨場感、フィーリング、身体とケツで感じる感覚。最後に飛んだのは1月末ですので約4ヶ月ぶりのコックピット、よかばいよかばい。
と、ここ最近前社の話題がニュースになっていて自分もちょっと該当するのでちょっと気になりながらも読んでました。
心苦しいですが、正直この日が来るものとは前々から思ってはいました。自分がまだ在籍している時よく事業戦略と井戸端会議チックなものしてお話している時に今後の戦略をどうするかよく耳にしていました。私の言った一言は、
「それは絶対無理」
航空会社、特にLCCは機材稼働をあげることにより利益を生み出します。なぜかというと地上で駐機している時は収入はゼロなんです。むしろマイナスですね。だって駐機料、保険、リース料などは飛ぼうが飛んでなかろうがかかります。
むしろ燃料燃やして、パイロットとキャビンさんに給料払ってでも、そして搭乗率がたとえ50%でも飛ばないよりかは利益は出ていなくても損益は軽減できます。
何よりも長距離より短距離の方が利益が出やすいのもあります。例えば成田ー香港みたいに一本飛ばすのに5時間かかると利益を出すのにある程度の金額に設定しないとマイナスになります。そこに搭乗率が8割を切るともう完全にマイナスです。これを往復にすると飛行機は約12時間(出発前で約1時間、成田ー香港で約5時間、香港で1時間駐機、香港ー成田で約4時間半)拘束されるわけです。少なくともこの12時間で燃料代、オイル代、保険料、着陸料、ゲート使用料、地上ハンドリング料、人件費などが賄えないといけません。
ところが短距離になると国内3往復で8割以上の搭乗率であれば元は取れます。使う燃料も少ないですし、30〜40分で折り返すので飛行機の稼働も国際線に比べると上がります。なので日中は国内線で稼働をあげ、夜間は駐機するのだったら距離の長い国際線を飛ばし少しでも稼働と収入があった方が良いという感じです。なので成田空港開店ガラガラからほぼ閉店ガラガラまで6便、多い時は7便飛ばしたいのです。
問題はそんなに便を張ると飛ばす人がどんどんいなくなることですね。いなくなるのは転職とかではなくて月間上限に達する可能性が増えてくることです。
日本の航空法で月間100時間、3ヶ月で270時間、年間1000時間と決まっています。これは絶対に守らないといけません。
便を張る時もパイロットの稼働率、時間、不足の事態など色々考慮し計画を立てないとあとで大変なことになるのはわかると思います。
パイロットの稼働率はもちろんですが、一番大事なのは不足の事態ではないでしょうか。人間生きている限り何が起こるかは分かりません。病欠、親族のご不幸、事故、怪我、技能審査に不合格、訓練の遅れ、インシデントなどで乗務停止、そして今流行りの飲酒問題、などなど。なので計画する時は7割くらいの稼働率で考え不足の事態時にも対応できるくらいの便数が一番理想的です。
公休や有給返上してまでも飛ばすのは正直おかしいとしか言えません。しかし今回はそのようなことはせず計画減便に踏み切ったのは苦渋の決断かもしれませんが、無理をしいいるよりは良いと思います。
が、
会社は今の働き方改革に基づき従業員第一で考えました!と浮かれた感じで思っているとまたしっぺ返しが来るのでちゃんと計画性を持って便を組んでくれることを強く望みます。
そんな私は今、その様なことも何も考えずノンビリとフライトしています。
ノンビリ万歳!
シミュレーター訓練は終了
勉強のしすぎなのか、目がしょぼしょぼするfour.engine.driverでございます。
ここしばらくコンピューターの画面、ipadの画面と暗いシミュレーターしか見ていません。
そうそう、今やどこの航空会社もペーパーマニュアルからiPadに変わりました。
ひと昔前までは会社に入社すると黒いフライトバックと一緒に箱いっぱいのマニュアルをもらい家に持って帰りました。
今はiPadで
「マニュアルは会社のイントラネットにあるのでダウンロードしてください〜」
なので自分でポチッとなとダウンロードします。
iPadになると更新が楽ですね。ペーパーの時はメールボックスにマニュアル更新の紙がどっさり入って来て、それをいちいち変えて行くのです。
はい、ありますよ。間違えとか…一緒に捨てちゃったとかね。パイロットあるあるでしょうね。
Jeppesen (航空路とか計器進入方式とか)も昔はもちろん紙だったのでこれもアップデートします。これがまた大変で、ほぼ毎週何かと更新が来ます。なのでしばらく放置していると後日やばくなるのです。
特に国際線飛んでいた時はJeppesenだけでアジア、アメリカ、ヨーロッパ、あとは基本情報が記載されているマニュアルなど全て自分の手で更新していました。
家ではやる気が出ないので殆どの場合は機内で。クルーズ中暇こいてる時にせこせことやってました。
なのでここでもよくあります。FMSとチャートが一致しないこととか。この時はパニックです(@_@)
でも時代が変わり今やアップデートをポチッと押すだけで全て更新してくれます。
いいですね〜
ただ、
自分の書いたメモとかも全て消えてしまいます。
これがゆういつのデメリットでしょうか…
さて、先日やっとシミュレーターの審査が終わり、同時に猫3の審査も終わりました。
猫3についてはまた今度。
これでやっと一通り飛行機の訓練はおしまい。これからは路線訓練となります。
の前にフライトオブザーブがあるのでまずは見学から。
路線がまた調べ物や勉強が多いのでまだまだ気を緩めません。
まだ先は長いなぁ…
やっと座学も終わり
毎日新しいマニュアルとにらめっこしてるfour.engine.driverでございます。
長ーい座学が終わり、本格的にモックアップではあるものの操縦席に座ることができます。
今日もそのモックアップに座りひたすら手順の練習をしていました。もちろん緊急事態や故障ばかりを想定した手順のおさらいを徹底的に行います。
今日で4回目が終了。次回はシミュレーター訓練投入前の見極め。なのでまだまだ気を緩めません。
とりあえず今はと言いますと、こんなんで訓練してます👇
CPT (Cockpit Procedure Trainer)と言いまして映像も、モーションも、音もなくひたすら通常手順や緊急手順などを行います。一応それらがない他は全て機能するので飛ばそうと思えば飛ばせます。
約10年選手なのですが、使い込んでいるせいか
ボロい!
まだまだ訓練は続きます…
新たなる始まり
みなさまお久しぶりです。異国の地で一生懸命なfour.engine.driverでございます。
日本を離れて明日で2週間。今日まで何をやってきたかと言いますと、
入社初日に身体検査、
翌日から必勝科目である航空法の座学と試験対策、
航空法試験、
航空保安、そして試験、
会社の規程類の勉強、
管制基準、
こちらの国の定期運送用技能証明を発行するためのシミュレーターによる実技試験 ← イマココ
まで来ました。
ちなみにシミュレーターの試験は練習も無し。いきなりぶっつけ本番でやりました。もちろんプロファイルももらっていないし、内容も当日まで分かりません。
いやはや、バタバタの2週間でした。こちらに来て初めての土日休み、今日はもうおしまいなので久しぶりにゆっくりしてます。
でも来週からはまた座学や訓練の始まり。
週末は予習してよう。
あ、でも今夜はここにいる日本人パイロットと食事。楽しみにしてます〜
パイロットするなら日本じゃなくてもいい
毎日お勉強中のfour.engine.driverでございます。
でもたまには息抜きしなきゃね、ってことで友達と飲みに行ったり、サイクリング行ったりとストレス発散はしています。
先月末からフライトしていません。正直身体がウズウズしています。そりゃそうですよね、今までほぼ毎日のようにコックピット座ってひたすら日本を縦断していたわけですから…
でも代わりに毎日疲れた身体がほぼ正常通りになったのか、目覚めもすっきりしますし、日中にちょっと疲れるとかはやはり減りましたね。
どんだけ働いてたんでしょうか…?
でいよいよ来月から渡航ですが、渡航前にある程度準備するため航空法を勉強したり、飛行機の手順やシステムを復習したりと、それなりにやることはやってます。
だって着いたらすぐ身体検査、航空法の試験、その国のATPL書き換えの試験と連チャンでやって来ます。
なのでやはり予習復習はやっておかないと…
とまぁ、転職すると色々大変ではありますが、日本人である私が日本の航空会社を見捨ててまでも海外に行くには何か理由があるのかと思う方もいるかもしれません。
でも正直特に大きな理由はなく、ただ友達がSさんが
S:「こっちの方がはるかに楽しいからお前も早く来いよ〜!」ヽ(´ー`)ノ
と言われたからです。
でもこの話が出る前からある程度は考えてはいました。
海外で28年暮らし、始めて日本に来た時はショックでいっぱいでした。
日本の社会、
日本の閉鎖感、
古い習慣からまだ抜けれない、
謎の決まりごと、
暗黙の了解、
などなど。
そして今もそうですが、一番気になるのが
日本の会社の働き方。
海外にいる時は自分は外から日本を見る立場でして、全てがよく見えたんですね。そりゃそうですよね。社会は知らないし、日本人は優しく見え、全てが整っているように見えるのです。
日本の会社で働くと決めた時、正直自分はときめいてました。そんな恵まれた国で働くるのは最高のチャンスだと。
ところが来てみると自分の思っている環境とは違う事が分かりました。
分かったのは、
日本は暮らすには良い所だが、働くには自分には向いてない
日本で生まれ、暮らして、社会に溶け込んでいるとそうは思わないかもしれません。ただ自分にはどうしてもギャップがありまだ馴染めない部分もあります。
なのでいつかまた海外の会社に行こうと考えはじめました。
最初は中東とかも考えましたが、嫁があまり気乗りしなかった事もあり断念。
そうこうしている内に2年経ってしまいました。
そこで舞い込んできた今回の話。
嫁を説得して決断しました。
正直海外に行くとなると周りの仲間があまり良いことを言いません。
だけど自分の人生でもありますし、海外に行くと言うのは私にとっては決して高いハードルでもありません。
後年齢的にベストというのもあります。
それらを踏まえたうえで海外に行きます。
Life is a journeyです。
縛られた環境で息苦しく生きるより一度きりの人生、自分の思うように生きるのが恐らく自分に合ってる感じがするのです。